住職ごあいさつ

日本一の桜が生きる、實相寺

はじめまして。当山ホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。 当山 第31世の住職 松永直樹(まつなが じきじゅ)と申します。 實相寺は、永和元年(1375)に創建された日蓮宗のお寺です。 日本で一番古いといわれる「神代桜」のあるお寺です。 神代桜は、樹齢2000年、太古の時代から、永遠に続いてきた桜の力強い生命にいつしか魂が宿り、多くの心を癒してきたのです。 今もご神木として信仰の対象とする人々が後を絶ちません。

しかし2000年という時を刻んだ神代桜の傷みは年々激しくなり、永年の風雪に主幹は折れ、太い枝もほとんどなくなっていきました。 それでも毎年、老骨に鞭を打つかのように春には見事な花を咲かせてくれています。 時代の移り変わり、ここを訪れる人たちを見つめてきてくれたこの桜に感謝の気持ちでいっぱいになります。 私達に与えてくれるのは、花の美しさだけではありません。懸命に生きる力とその尊さ。 みなそこに美を感じ、感動するのだと思います。

開山以来およそ640年の歴史と伝統を継承しながら、「開かれたお寺」を目指したいと考えています。 お寺を身近に感じて頂き、多くの方々と御縁を結びたく思っています。御参詣を心よりお待ちしております。

合 掌

日蓮宗 大津山 實相寺
住職 松永直樹